島原温泉の特徴
島原半島といえば隠れキリシタンで有名ですが、名湯島原温泉があることも忘れてはいけません。
島原地方はもともと名水の里としても知られていて、古来水の都として栄えてきた地域です。
中でも有名なのが湧水庭園で、明治から大正時代にかけて島原で開業医として知られていた伊東氏が築造した別荘内に造られました。
庭園内には湧水を利用して造成された池があり、澄んだ池の水には錦鯉が泳いでいます。
庭園を眺めていると、島原が水の都として栄えてきた理由がわかることでしょう。
島原温泉が知られるようになったのは意外にも新しく、昭和初期に源泉が見つかりその後島原温泉として発展してきました。
島原温泉は温浴だけでなく、飲用もできる温泉です。
市内には飲泉できる施設があちこちにあり、豊富に湧き出る温泉がいつでも自由に飲めるようになっています。
温泉水は胃腸病に効果があると言われていて、肝機能を高める効果もあることから市民が健康維持のために飲泉する光景を見かけることができます。
島原温泉の温泉街には日帰り入浴可能な温浴施設があるので、旅館での温泉以外にもいくつもの温泉が楽しめるようになっています。
おすすめなのは、有明海を眺めながら温泉に浸かれる施設を利用することです。
大海原と大自然を眺めながら温泉に浸かると、日頃の疲れやストレスが一気に吹き飛んでしまうほどです。
10月には温泉街で不知火祭りが開催され、大勢の観光客で賑わいます。
島原温泉の泉質は?
島原温泉の泉質は炭酸水素塩泉です。
炭酸水素塩泉は、角質を柔らかくして除去する効果があるとされています。
実際に島原温泉のお湯に浸かると肌の表面の角質が柔らかくなり、風呂上がりには肌がツルツルすべすべになっているのが体感できます。
これは温泉の成分による効果で、自然に肌の表面が整えられるようになるからです。
温泉自体は無味無臭ですが、飲用にも効果があり胃腸病や糖尿病にも効果があるとされています。
炭酸水素塩泉は湯元によって含有する炭酸量が異なります。
温泉施設によっては炭酸濃度が高い温泉もあり、お湯に浸かるとピリピリとした感じがしますが、角質除去能力は非常に優れているため、かかとの角質などが柔らかくなり、日頃の角質の悩みを解消できるほどです。
島原温泉へのアクセス
鉄道でアクセスする場合はJR博多駅からリレーかもめ号と西九州新幹線を経由し、諫早駅で下車後、島原鉄道霊丘公園体育館で下車し徒歩で5分ほどです。
所要時間は2時間30分程度で到着します。
車でアクセスする場合、福岡方面からは九州自動車道と長崎自動車道で諫早インターチェンジを経由し、国道57号線および国道251号線で2時間40分ほどかかります。