信貴山温泉の特徴
信貴山温泉は、奈良県生駒郡三郷町に位置する温泉で、金剛・生駒国定公園エリアにあります。
この温泉は歴史が古く、実に587年に聖徳太子が名付けたと言われています。
敵の討伐のためにこの地で戦勝祈願をした際に毘沙門天が現れたことから、朝護孫子寺に毘沙門天像をまつるようになります。
そして、このお寺の近くにある温泉地がある山を信貴山温泉と名付けたのです。
奈良県の歴史スポットを巡るのに最適な場所にありますし、大阪市からも自動車で1時間くらいでアクセスできる便利な場所にあります。
そのため、近郊の人たちが温泉に入りに来るケースも多いですし、遠方から観光に訪れる人たちもたくさんいます。
露天風呂に入ると信貴山の豊かな自然を眺めることができて、いつもとは違う非日常の空間で時間を過ごせるのが魅力です。
また、四季折々の異なる表情を見せてくれますので、どの季節に来ても美しい景色の中で温泉を楽しめます。
そのため、季節を変えてリピートするファンもいます。
信貴山温泉の泉質
信貴山温泉には、もともと炭酸鉄泉が湧いていました。
聖徳太子の時代から続く由緒ある温泉で、独特の泉質が特徴となってきました。
しかし、時の流れと共に次第に湧出量が減っていき、線脈がついに閉まってしまいます。
そのため、しばらくは温泉地としては注目されてきませんでした。
しかし、平成になってから源泉の掘削を試してみたところ、成功して日量75トンという豊かな湯量を誇る温泉を維持できるようになりました。
泉質は単純温泉で、無色透明から多少うぐいす色を感じさせる色合いとなっています。
お湯に浸かってみると肌に柔らかい感じで、刺激は少なくじっくりと入れます。
癖がありませんので、どんな方でも楽しめるのが魅力です。
効能は冷え性や神経痛、筋肉痛などとなっていて、美肌効果があるともされています。
さらに、胃腸機能の低下や疲労回復などにも適応します。
信貴山温泉へのアクセス
信貴山温泉へのアクセスは、自動車で来られる場合は西名阪自動車から来ると良いでしょう。
香芝インターチェンジで降りて、国道168号線や県道236号線を通って、およそ10kmというところです。
時間にして約20分で到着できます。
山を登っていく道のりとなりますので、カーブでの走行には気を付けましょう。
公共交通機関を利用される場合は電車で近鉄生駒線に乗り、信貴山駅で降ります。
タクシーを使っておよそ8分で到着します。
もしくは、王寺駅で降りる場合はバスが出ていますので、そこから20分くらいです。
いずれにしても信貴山温泉は山間にありますので、温泉地を訪れるまで豊かな自然を眺めながらアクセスできるのも魅力の一つと言えます。