あなたも温泉が掘れる!
温泉というと、旅館やホテルなどの大規模な業者が掘りあてるものだと思われているかもしれませんが、何と、個人単位で温泉を掘り、利用することも可能なのです。
大規模な旅館やホテルももともとは個人で創業した場合が多く、温泉を掘り当てたことで一気にチャンスをつかみ、現在のような姿になっているもの。
個人であっても、きちんとした手順とルールを守ることによって温泉を掘り当てることができ、利用することができるのです。
掘り当てた温泉は営利目的で活用することもできますし、個人の私物として利用することもできます。
では、個人が温泉を掘るうえではどのようなプロセスがあり、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ここでは、個人単位でゼロから温泉を掘り当てるためのプロセスと基本的な注意点についてお伝えしていきます。
温泉を掘るには時間がかかる?
温泉をゼロから掘るには、意外と時間がかかります。
温泉を掘るためにはまず、地質調査を行わなくてはなりません。
日本全国どこでも温泉が掘りあてられるわけではなく、最初の段階で温泉が眠っているかどうかをリサーチする必要があります。
地質調査の前には管轄の自治体に温泉を掘削するための届出を行う必要があり、必要書類に一部でも不備があれば手続きを進めることができませんし、必ずしも届出が受理されるとはかぎりません。
地質調査が終わり、温泉が眠っているとわかったら、次は温泉を掘るための具体的な計画を立てる必要があります。
温泉の規模や地域にもよりますが、地質調査から実際に温泉が掘りあてられるまでには概算で1年以上かかると言われており、手続き上の不備があれば数年単位の時間がかかってしまうこともあるようです。
温泉を掘るにはお金もかかる?
個人で温泉を掘るには、平均でどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
一般的に、温泉を掘り当てるためには地面を1000メートル以上掘削する必要があると言われています。
そして、掘削費用は100メートルあたり1000万円程度かかるとされており、ここから算出すると、利用できる温泉を掘るためには最低でも1億円は必要になると考えられます。
1億円という数字を高いと見るか安いと見るかは個人の感覚によるかもしれませんが、いずれにしても、温泉をゼロから掘り当てるには時間と労力がかかることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
一攫千金?充分な準備をして温泉を掘り当てよう
きちんとした手順とルールさえ守れば、個人単位で温泉を掘り当てることができます。
掘削の前には必ず管轄の自治体に届出を行い、信頼できる業者に地質調査を委託したうえで、時間と費用をかけて温泉を掘り当てましょう。