温泉は具体的にどのようなもの?
旅行には、温泉はかかせないですよね。
疲れた体を癒してくれる、そんな温泉が好きな方も多いはずです。
しかし、皆さんは具体的にどのようなものを温泉というのか理解していますか?
こちらでは、温泉の定義をご紹介します。
分かりやすく説明すると、温泉は温泉法という法律から、療養泉は環境省の鉱泉分析法指針から、ざっくり分けて二つの基準で判断されています。
その中で、温泉法を詳しくご紹介します。
温泉と認定されるには25℃以上という法律がある
温泉法は日本特有のもので、温泉を保護することや、温泉の採取のときに、発生する天然ガスによる災害が起こるのを防止する目的で定められました。
その温泉法の中で温泉法の定義が決まっています。
その定義とは、「地中から湧き出てくる温水が、鉱水または水蒸気で次に記載する基準の温度または物質をもっているもの」というものです。
「基準の温度または物質をもっているもの」という部分を具体的にいうと、温度は、泉源という温泉の源の温度が25℃以上です。
物質はたくさんあるのでいくつかご紹介させていただきます。
基準を1kg当たりの含有量の下限値をすると、溶存物質(ガス性のものを除く)が1000mg、遊離炭酸が250mg、リチウムイオンが1mgなど、全部で19もの物質の基準を満たすものが当てはまります。
つまり、温泉法では、源泉の温度が25℃以上であれば温泉、それか25℃以下だったとしても、19個の物質の基準に当てはまれば温泉と呼ばれることになります。
3000年前の縄文時代から存在する温泉
温泉の定義が分かったところで、次に温泉の歴史に興味が湧いてきませんか。
日本の古い文献から読み解くと、3000年前の縄文時代からと言われています。
その当時は、温泉は病を治してくれる湯治場として使われていました。
縄文時代では、効能が詳しくわかっておらず、信仰で治ると伝えられていましたが、戦国時代になってから、効能が重視されるようになってきました。
現代にもある温泉街や入浴の習慣もここから始まったとされています。
その後も、時代によって温泉のあり方は変化していき、昔は身分の上の人しか入れませんでしたが、今では庶民的に親しまれるものになりました。
定義を知って、もっと温泉を楽しく
温泉の基準と、歴史を知ることで、どのような成分が入っているのか、その成分の効能はなにか、この温泉はいつからあるのかなど、温泉に入る際にまた違った楽しみ方が出来ます。
有名の温泉地ももちろん、観光地の旅行のついでに旅館の温泉に入ったときも、この温泉はどんな温泉なのだろうかと、興味をもっていただけたらと思います。
また、ここから温泉に少しでも興味が湧いたら、是非様々な温泉の旅をすることをおすすめします。